今回はコーディネーション理論について説明していきます。
コーディネーション・トレーニング(以後COT)が徐々に知られてきています。
それは七つの能力に分けられ、
・リズム能力
・バランス能力
・定位能力
・連結能力
・反応能力
・識別能力
・変換能力
となっています。
このように分かれてはいますが、COTの真骨頂は「感覚神経の強化」と「情報処理能力の向上」にあります。
その二点について触れたいと思います。
例えば、速く走れるようにしたい時に、「脚」を鍛えるという発想になります。もちろんこれは正しい考え方です。この時、運動器や遠心性神経(簡単に言うと「運動神経」しかし運動神経という神経は本当はない)についてどうしたらいいかを考える「出力」に関する発想です。
しかしコーディネーション理論では、出力ではなく「入力」について着目した考え方です。五感(特に視覚・聴覚・触覚)といった「感覚器」やそこから脳に伝達される「感覚神経」を鍛えたり、そこから来た情報を脳で素早く正確に処理できるようにすることで運動能力を高めようと考えています。これは野球のビジョントレーニングにも近い考え方で、それを積極的に取り入れている日本の野球は、世界ランキングNo.1でいられる秘訣であると考えています。
現在の子どもは戸外遊びが少ないため、この感覚能力が未熟なまま来ています。そのため、足がひかかっても手を出せずに転んでしまいます。現代っ子だからこそ求められる理論かも知れないと思っています。
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